『異世界サムライ』(いせかいサムライ)は、齋藤勁吾先生による日本の漫画作品です。
完結はしておらず、現在コミックの最新刊は、第4巻。
『ComicWalker』:KADOKAWAにて、2023年2月22日から連載中です。
なろう作品に「異世界のサムライ」という作品がありますが別物です。
異世界に転生した激強女サムライが、剣と魔法の世界で、魔物や悪者を討伐するお話。
主人公の月鍔 ギンコ(つきつば ぎんこ)は、かわいいだけじゃなく、とにかく強いです。
この記事では、『異世界サムライ』(いせかいサムライ)のあらすじ、解説そして考察をしていきます。
最新巻第5巻の解説はこちらからどうぞ。

2025年、個人的にぜひ読んでもらいたい漫画TOP5のひとつです!
登場人物

月鍔(つきつば)ギンコ
本作の主人公で、関ケ原の合戦後の日本から転生してきた美少女サムライ。12歳で侍としての覚悟として顔に傷をつけた。異世界転移時は17歳で、剣術の達人。一人称は「某(それがし)」。侍としての誉を重んじ、立身出世には興味がない。いつでも「真剣勝負」が心情。月鍔流の師でもある父から「剣の天才」と評され、母譲りの怪力も併せ持つ。愛刀は無銘の太刀と脇差で、それぞれに「銀横綱」と「銀大関」の名をつけている。弓術も得意で、大弓を使いこなす。
ミコ
『キケン森』でギンコに救出されて以来、常にギンコの傍らで異世界の案内役を務める少年。花魔法の使い手で、特技は「花を育てる」こと。女の子のような外見だが実は男の子。命の恩人であるギンコを深く慕い、常に味方する立場を選ぶ。ギンコの「人を斬ったことがある」という発言を冗談だと信じようとしている純粋な心の持ち主。
ギブリール=ルー
元『槍の勇者』で、現在はヒスイ教のシスターとして『愛の家』の院長を務めるエルフ族の女性。孤児たちを保護し、料理が得意。愛称は「ルゥちゃん」。ピンチを救ってくれたギンコには感謝しているが、人の血の匂いを警戒して信用はしていない。ミコの保護者であり、勇者時代からの経験豊富な頼れる存在。
ヴォルス
『爆斧の勇者』で、爆破魔法とドワーフ製の大斧を操る猛者。ギブリールとは旧知の間柄。ギンコの強さを認めつつも、人を斬った過去に警戒し「死臭ただよう鬼」とみなしている。しかし、ギンコの潔い性格には感心し、「粋な娘」と評する。侍としての価値観に驚きながらも興味を抱いている。
シレーヌ
初代勇者の末裔で、王都アヴァロンを治める王族。若くして民を愛する理想的な統治者だが、自国の民以外には冷徹な面もある。ギンコに魔王討伐を依頼し、その動向を監視するために固有魔法「運命の人形」を用いた。魔法は、かつて勇者たちの安否を確認する目的で編み出されたもの。
グルニカ
グルニカは『火の勇者』で『円卓』序列8位の魔法使い。Y字型の杖と深い三角帽子に露出の多いパンクな服装が特徴。粗野で乱暴な態度ながら、人々を守るため頻繁に魔物退治を行う。お金に執着し、賭け事で浪費する一方で、強大な魔法力を持つ。自身を死から蘇生し、完全再生する魔法を使いこなすほどの実力者。ギンコのことを「頭のおかしいやつ」と評しているが、その戦闘力は認めている。
読むまで内容は絶対知りたくない!という方はブラウザバック推奨です。
あらすじ

第1巻
物語は、月鍔(つきつば)ギンコが12歳のとき、師匠である父との死合いからはじまります。
師匠=父を超えるため、挑んだ果し合いで、勝利を掴み、その1年後関ケ原の合戦に参戦。
その後、関ケ原の戦いのさなか気絶してしまい、武士としての最後を迎えることができなかったギンコは、死に場所を与えてくれる強き者を探し全国を行脚します。
それでも、ギンコより強き者は見つからず、仏様に思いの丈を訴えます。
目を開けるとそこは見たこともない世界、見たこともない魔物と人との戦いが繰り広げられていました。
ギンコは異世界へと転移したのでした。
1巻では、これ以降、仲間となるミコとギブリールとの出会いが描かれます。
ギンコは、異世界でも激強サムライです。
第2巻
ギンコとミコ、ギブリールの3人は西の都アヴァロンに到着。
そこで、魔物との接戦を繰り広げている「爆斧(ばくふ)の勇者」ヴォルスに出会います。
ギンコは、彼のピンチだけでなく、西の都アヴァロンのピンチも救うことになります。
途中で見せるギンコの弓姿もめちゃくちゃカッコいい。
魔物退治を済ませたギンコたちが街を歩いていると『法の勇者』ドラクロに出会います。
ドラクロは、異世界人であるギンコを捕らえようとして、戦闘が始まります。
第3巻
死合いをしていたギンコは、ドラクロに不意をつかれ、手枷をつけられてしまい、勇者の館に連行されます。
そこで、『王族』シレーヌに出会います。
シレーヌは、異世界人であるギンコを利用して、魔王を討伐するようけしかけますが…
第4巻
魔王討伐に出かけたギンコ。
途中魔女キルケに出会い、ギブリールの過去を知ります。
キルケはギンコに魔法をかけようとしますが、うまくいきません。
ギンコは魔女と決戦のためアジトに向かいます。
完結してる?

現在も『ComicWalker』:KADOKAWAにて、2023年2月22日から連載中で、完結の予定はなさそうです。
単行本は4巻まで発刊されていて、漫画アプリの他、Kindleや楽天koboなど各電子書籍でも楽しめます。
次の第5巻は、2025年2月20日発売予定。
アニメ化について

異世界サムライは2025年1月現在、漫画のみの展開で、アニメ化はされていません。
アニメ化となると通常、最低でもストックが5巻以上必要なため、現段階では難しいでしょう。
最近アニメでもヒットした「ダンダダン」は現在18巻、SAKAMOTO DAYSも18巻と考えると、異世界サムライのアニメ化は、まだまだ先になりそうです。
仮に、5巻から6巻程度で、アニメ化されてもストックがないので、1シーズン12話で数年は止まってしまうため、2期への期待もしばらくできなくなってしまいます。それはイヤですよね。
異世界サムライは、アニメ化して欲しい作品ですが、ここはじっくり待ちましょう。
考察

まだ、4巻までしか発刊されておらず、解明されていない点が多いです。
気になる点をいくつか考察してみます。
ギンコは日本に帰れるのか?
気になるところですが、ギンコ自身、「帰りたい」などの後ろ向きの発言は、サムライの恥と言い捨てているので、仮に方法があったとしても、探すことはないでしょう。
異世界で生きていくことになるでしょう。
勇者は味方か?
勇者はかなりの数が登場しそうですが、すべて仲間かといわれればそうではありません。
また、ギンコ自身、独自の(侍としての)価値観で生きているため、自分から勇者グループになびくことはないでしょう。
基本的に、ひとりで生き抜くタイプです。というか、自分にふさわしい「死に様」を求めています。
もしかしたら、勇者や王国を敵に回す、なんていう未来もあるかもしれません。
現在、魔王は明確な敵であり、4巻で戦闘を繰り広げた魔女キルケの一味も敵です。
しかし、異世界では人をあやめることは大罪。キルケを手にかけることはできないはずなんですが、どうなるでしょうか。
齋藤勁吾先生の作品
ここでは、異世界サムライの作者、齋藤勁吾先生の過去の連載作品を紹介します。
興味があれば是非チェックしてみてください。
傷だらけのピアノソナタ 全3巻
ピアノを題材にした、ヒューマン青春ドラマなんですが、割とスポ根要素があり熱い漫画です。
月鍔ルナは、才色兼備でスポーツ万能な少女。完全な敗北で打ちのめされた彼女を救ったのは、「音楽室の幽霊」と呼ばれている少女のピアノ演奏でした。
ルナはヒナコの影響でピアノを始め、二人は共にコンクールに挑戦します。
最終巻では、ルナがヒナコに「負けた方が勝者の言うことを何でも聞く」という勝負を持ちかけ、二人の関係が新たな展開を迎えます。

アカトラ 全3巻
刀が主軸のアクション、そして顔に傷のあるヒロイン、すべてがこの「異世界サムライ」につながっていると思うと、ファンなら読んでおきたい作品です。
戦国時代を舞台に、赤虎と呼ばれる伝説の武将・虎之助の生涯を描いた物語。
虎之助は幼少期に家族を失い、復讐を誓って武士の道を歩み始めます。
数々の戦いを経て、彼は仲間と共に勢力を拡大し、やがて一国一城の主となりますが、権力闘争や裏切りに巻き込まれていきます。
物語は、友情、愛、裏切り、そして戦国時代の過酷な現実を描いています。
異世界サムライの魅力

「死合い」が信念であるサムライとして生き抜こうとするギンコの生き方が、ピュアでとても魅力的です。
現代社会(リアル)じゃ考えられない価値観なので、逆に惹かれます。
また魔法が絶大な威力を誇る異世界において、刀一本でねじ伏せるところが爽快。
1コマごとのアクションの描写も迫力があり引き込まれます。
個人的には、ギンコの女の子らしい一面も見たいのですが、まったく出てきそうもありません(笑)
ギンコに関していえば、「萌え」とは無縁(今のところ)の世界観です。
今後現れる、勇者たちや厄災と呼ばれる魔王直属の部下たちなど、ギンコとどう戦い、だれが仲間になるのか、とても楽しみです。
記事を読んで「異世界サムライ」が気になった方は、ぜひ購読してみてください。
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