今回は異世界サムライの第5巻のあらすじ解説と感想をお届けします。
『異世界サムライ』(いせかいサムライ)は、齋藤勁吾先生による日本の漫画作品。
戦国時代から異世界に転生した主人公月鍔 ギンコ(つきつば ぎんこ)が活躍する物語です。
第1巻から第4巻までのあらすじ解説を読みたい方はこちらからどうぞ。

生粋の武士であるギンコは、めちゃくちゃ強いんですが、相手をなめたような戦いではなく、真剣勝負している感じがゾクゾクします。
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それでは早速いってみましょう。
読むまで内容は絶対知りたくない!という方はブラウザバック推奨です。

登場人物

月鍔(つきつば)ギンコ
本作の主人公で、関ケ原の合戦後の日本から転生してきた女サムライ。12歳で侍としての覚悟として顔に傷をつけた。異世界転移時は17歳で、剣術の達人、魔力ゼロ。一人称は「某(それがし)」。侍としての誉を重んじ、立身出世には興味がない。いつでも「真剣勝負」が心情。月鍔流の師でもある父から「剣の天才」と評され、母譲りの怪力も併せ持つ。愛刀は無銘の太刀と脇差で、それぞれに「銀横綱」と「銀大関」の名をつけている。弓術も得意で、大弓を使いこなす。
ミコ
『キケン森』でギンコに救出されて以来、常にギンコの傍らで異世界の案内役を務める少年。花魔法の使い手で、特技は「花を育てる」こと。女の子のような外見だが実は男の子。命の恩人であるギンコを深く慕い、常に味方する立場を選ぶ。ギンコの「人を斬ったことがある」という発言を冗談だと信じようとしている純粋な心の持ち主。
ギブリール=ルー
元『槍の勇者』で、現在はヒスイ教のシスターとして『愛の家』の院長を務めるエルフ族の女性。孤児たちを保護し、料理が得意。愛称は「ルゥちゃん」。ピンチを救ってくれたギンコには感謝しているが、人の血の匂いを警戒して信用はしていない。ミコの保護者であり、勇者時代からの経験豊富な頼れる存在。
キルケ
魔女。人間を魔物に変えて服従させる能力を持つ。魔王の側近、厄災の一人。
過去にギブリールを服従させたが、今は自身の魔法が効かないギンコの討伐に夢中。
第5巻あらすじ

魔女キルケとの戦いが仕切り直しになり、ギンコは改めて魔女キルケとギブリールの関係について聞くことになります。
人を魔物に変えて操るという非道な魔法を使う魔女キルケを倒すため、ギンコとギブリールは討伐の決意を固めます。
まずは魔王軍に潰された国、カルマジを目指すことになります。
そのころ魔女キルケを含む厄災たち(魔王幹部)は、ギンコに標的を定めて追跡をはじめます。
途中、国境の町でギンコを見つけた厄災たちは、ギンコに化けて本人を呼び出すことに成功。
厄災たちとの戦闘がはじまりますが…
感想

第5巻では、勇者時代のギブリールの過去が語られたことで、物語に深みがでてきました。
これまでは、とにかく強いやつと戦うという、命のやりとりだけがギンコの目的。
それが、これから対峙する魔女キルケの残忍さと、ギブリールの苦悩が見えたことで、ギンコが動く理由がまた一つ増えたのがよかったです。
真剣勝負はもともと、ギンコのやりたいことなんですが、それだけでは行動とストーリーに深みがいまひとつ。
「誰かのために」という心の動きが入ることで、ギンコも、読者も感情の起伏が大きくなります。
一気に引き込まれました、面白かったです!
魔王の側近(厄災)
登場する厄災たちは、さすが魔王の側近、全員強力です。
簡単に倒せそうもないんですが、ギンコ大丈夫なんでしょうか?
ギンコの強みは、魔力ゼロのため魔法の効果が出にくいことと、術を見破る心眼?的な何かが備わっていること。
突破口は、この2つでしょうか。
前巻の話ですが、ギンコがキルケに魔法をかけられた際、身体の一部が鬼に変わりました。
このあたりも突破口というか今度の展開に繋がりそうで楽しみではあります。
ただし、5巻はちょっと消化不良。
ギンコの戦闘シーンがはじまりそうな直前で終わるんですよね。
第6巻が待ち遠しいです!
考察

影の男
第5巻では、厄災の一人「影の男」がギンコと対峙するんですが、めちゃくちゃ強い!
どんな魔物や人間にも変身可能で、その生物の特性や特殊能力までも真似ることができます。
それだけではなく、ギンコが斬りつけた際、真っ二つになったはずなのにダメージゼロなんですよね。
魔法が弱点だとするとギンコじゃ倒せないし、身体のどこかにコアみたいなものが隠されているのかも。
というか、かなり暴れ回ってるのに名前がまだわかりません。
キルケ以外の厄災たちの名前は全員不明のままなんですけどね。
心眼
まやかしを気配や心の目で見破るギンコ。
キルケの遠隔透視できる水晶も気配で察知、影の男が化けたギブリールも見破ります。
心眼っていってますが、スキルに名前があるわけじゃなく、便宜上、勝手に名前つけてます。
もちろん、剣のスキルも並外れてますが、ナニモノにも騙されない物事の本質を見破る「心眼」こそギンコの武器ですね。
影の男を打ち破るのも「心眼」の力かもしれません。
まとめ

ここまで異世界サムライ第5巻のあらすじ解説と考察やってきました。
相変わらず迫力のあるアクションシーンの描写、そして手抜きのない作画、最高でした。
まだまだ敵の謎も多いし、人間の国々のディティールについてもこれからという感じ。
続きが早く読みたくなる漫画作品です。
ぜひみなさんも異世界サムライ第5巻を読んで、自分なりの考察をしてみてください。

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